6畳ほどのワンルームでは、「ソファも欲しいし、仕事用のデスクも置きたい」と考えているうちに、家具だけで部屋がいっぱいになってしまうことがあります。私も家具メーカーに勤めていた頃、一人暮らしを始める方がどのような家具を選んでいるのか、実際の売れ方を長く見てきました。
特に新生活が始まる3~4月は、一人暮らし向けの家具がよく売れる時期です。当時の販売傾向を振り返ると、単にコンパクトなだけでなく、一台で複数の用途に使えたり、少ないスペースにたくさん収納できたりする家具が人気でした。
そんな経験から、ワンルームにおすすめしたい家具と、購入前によく考えてほしい家具をそれぞれ3つ紹介します。
ワンルームにおすすめの家具ランキングBest3
限られたスペースでは、家具の大きさだけでなく、毎日の暮らしでどれだけ活用できるかも大切です。
私が特におすすめしたいのは、仕事や食事に兼用できるテーブル、くつろぐ場所と寝る場所を兼ねるソファーベッド、収納力のある本棚です。
第3位:幅100~120cm程度の事務テーブル

意外かもしれませんが、ワンルームにはシンプルな事務テーブルもおすすめです。
勉強やパソコン作業はもちろん、食事をするテーブルとしても使えるため、一台で複数の役割を持たせられます。
実は私も、アール・エフ・ヤマカワの「エコノミーOAテーブル(RFEMD-1260W)」を2台所有しており、2018年に購入してから現在まで使い続けています。
幅120×奥行60×高さ70cmのシンプルなテーブルで、天板には傷に強いメラミン化粧板が使われています。パソコンを置いても作業スペースに余裕があり、脚には高さを微調整できるアジャスターも付いています。
購入当時は1台2,580円でしたが、2026年10月に価格を確認すると、同じ店舗では13,177円、Amazonでも8,263円と、かなり値上がりしていました。今では手頃な価格とはいえなくなったのが残念です。
ただ、事務テーブルには装飾の少ないシンプルな商品が多く、4本脚タイプなら脚を取り外して運べるものもあります。見た目が少し殺風景に感じるなら、100円ショップのテーブルクロスを使って、部屋の雰囲気に合わせてみるのもいいですね。
私が使っている商品にこだわる必要はありません。仕事や食事など、一台でいろいろな用途に使えるテーブルを探しているなら、幅100~120cm程度の事務テーブルも選択肢に入れてみてください。
第2位:フレームなしの折りたたみ式ソファーベッド

ベッドとソファの両方を置きたい方には、フレームのない直置きタイプのソファーベッドがおすすめです。
一般的なフレーム付きのソファーベッドは奥行きがあり、重いため移動させるのも大変です。一方、折りたたみ式のマットレスタイプなら比較的軽量で、ソファやベッドなど好みの形に変えて使えます。
座面は座椅子と同じくらいの高さなので、そのままではテーブル用の椅子には向きません。ただ、厚みのあるクッションを併用すれば、食事のときにも使いやすくなります。
私がおすすめするのは、厚さ10cm程度で、長さ195×幅97cmの一般的なシングルサイズです。このサイズなら、実際に寝てみて厚みが足りないと感じたときに、同じサイズのマットレスを買い足して重ねることもできます。ただし、重ねて使う場合は、折り目の位置が同じマットは避ける方が沈み込みが軽減できると思います。
また、フレームのないマットレスタイプは比較的軽量なので、掃除の際に移動させたり、ベランダで干したりしやすいのも魅力です。床に直接置く場合は湿気がこもりやすいため、定期的に立てかけて乾燥させることも大切。カバーを取り外して洗濯できる商品なら、より清潔に使えます。
リクライニング機能やアームレストが付いたタイプもありますが、構造が複雑になるほど重たくなり、処分するときにも手間や費用がかかります。
ワンルームで使うなら、多機能なものより、移動やお手入れがしやすいシンプルな折りたたみ式を選びたいですね。
第1位:二層式コミックラック・スライド本棚

私が特におすすめしたいのは、前後二列に本を収納できるコミックラックです。幅と高さが90cm程度でも、一般的な単行本を200冊以上収納できる商品があります。奥行きを有効活用できるうえ、天板には雑貨などを飾ることもできます。
ミホ家具メーカーに勤めていた頃も、3~4月の引っ越しシーズンには、このタイプの本棚がよく売れていました。
ただし、コミックや文庫本のようにサイズが揃った本には便利ですが、大型の教科書や辞書、ファイル類には不向きです。本の種類が多い方は、購入前に棚の内寸を確認してください。

ワンルームで後悔しやすい家具ワースト3

便利そうに見えても、実際に暮らし始めると邪魔になったり、思ったほど使わなかったりする家具もあります。特に注意したいのは、置き場所が限られるものや、使うたびに移動・片付けが必要になるものです。
第3位:シューズラック
ワンルームには下駄箱が設置されていない部屋もあるため、シューズラックを購入する方も多いと思います。ただ、スリムな6足収納タイプでも玄関では意外と場所を取り、出入りの動線を狭くしてしまうことがあります。
私もシューズラックを所有しており、現在は作業部屋のサブシューズラックとして使っています。設置スペースに余裕があるため不自由は感じていませんが、これを狭いワンルームの玄関に置くとなると、少し考えてしまいます。
私の姪が学生時代にワンルームで暮らしていたときは、ネット通販の段ボール箱を捨てずに残し、スニーカーやサンダルを入れて積み重ねていました。約25×33cmの箱なら積み重ねやすく、不要になれば処分できるのも利点です。学生の一人暮らしには、こんな収納方法もあります。
シューズラックを購入するなら、収納できる靴の数だけでなく、設置後に玄関の通路がどれくらい残るのかも確認しておきたいですね。
第2位:折りたたみベッド
使わないときに畳めるのは魅力ですが、毎日片付けるとなると意外と面倒です。特に冬は掛け布団などの寝具が増えるため、結局は広げたままになることも考えられます。
ベッドで眠りたい方なら、収納付きベッドが備え付けられた物件を選ぶのも一案です。別にチェストを購入する必要がなくなれば、その分だけ部屋を広く使えます。
第1位:パソコンラック
タワー型のパソコンラックは、デスクトップパソコンやプリンターをまとめて設置するには便利です。しかし、ノートパソコンが中心なら、上部の収納棚を使い切れないこともあります。天板も狭い商品が多く、教科書やノートを広げるには不便です。
さらに、MDFなどの重たい板と長いスチールフレームを組み合わせたタイプは、引っ越しや処分の際に分解する手間もかかります。ノートパソコンやタブレットを使う程度なら、最初に紹介した事務テーブルのほうが使い勝手は良いと思います。
ワンルームの家具選びで考えたいこと
おすすめランキング以外にも、暮らす地域や生活スタイルによって便利な家具は変わります。ここでは、購入前に考えておきたい二つのポイントを紹介します。
寒い地域ならコタツもおすすめ
冬の寒さが厳しい地域では、勉強や食事にも使えるコタツが候補になります。リバーシブル天板や薄型ヒーター、継ぎ脚付きの商品なら、季節や用途に合わせて使い分けられます。
冬以外もローテーブルとして使えるため、季節ごとに家具を買い足す必要がありません。ただし、布団を収納する場所は必要になるので、クローゼットの広さも確認しておきましょう。
家具は最初から全部揃えなくてもいい
新生活では、必要になりそうなものを一度に買いたくなりますよね。でも、実際に暮らしてみなければ、どこに収納が必要なのか、どの家具をよく使うのか分からないこともあります。
最初は寝具やテーブルなど、毎日の生活に欠かせないものから揃え、足りないものを少しずつ買い足す方法でも十分です。購入を迷ったときは、置ける場所があるかだけでなく、本当に使う機会があるかを考えてみてください。
ワンルームの家具は「置ける」より「使い切れる」で選ぼう
6畳ほどのワンルームでも、家具の選び方によって部屋の使い勝手は大きく変わります。仕事と食事を一台のテーブルで済ませたり、ソファとベッドを兼用したりすれば、家具を増やさずに生活できます。
反対に、便利そうだからと購入しても、使わない収納棚や片付けが面倒な家具では、かえって部屋を狭くしてしまいます。
一人暮らしだからといって、必要とされる家具をすべて揃えることはありません。限られたスペースと予算を上手に使いながら、あなたの暮らしに合った家具を少しずつ選ぶことが大切です。
お気に入りの家具に囲まれた、居心地のいい部屋をつくってくださいね。

