七五三や子どもの日のお祝いに、キッズインテリアをプレゼントするのも素敵ですよね。絵本ラックやおもちゃ箱、洋服ハンガーなどは、子どもの生活に役立つ実用的な贈り物です。
ただ、子どもの成長は早いもの。幼い頃には喜んでもらえても、数年後にはサイズが合わなくなったり、デザインが子どもっぽく感じられたりすることもあります。
私は家具メーカーに勤めていた頃、絵本ラックやランドセルラック、おもちゃ箱など、子ども部屋で使う家具も扱っていました。その経験から、キッズインテリアを贈るなら、使わなくなった後のことまで考えて選びたいと思っています。
子どもが成長しても使える家具の特徴や、プレゼントを選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。
子ども用の本棚やおもちゃ箱はプレゼントに向いている?

子ども用の本棚やおもちゃ箱は、かわいらしいデザインの商品も多く、プレゼントとして選びたくなる家具です。
ただし、見た目だけで選ぶと、思わぬ失敗につながることもあります。組み立ててみると想像以上に大きかったり、重量があって移動しにくかったり。子どもの成長とともに使わなくなっても、簡単には処分できないのが家具の難しいところです。
特に絵本ラックやおもちゃ箱は、使える期間が限られる商品も多いため、贈る前に少し考えておきたいことがあります。
絵本棚やランドセルラックは使える期間に注意
絵本の表紙を見せて収納するディスプレイ型の本棚は、小さな子どもでも好きな本を見つけやすく、見た目もかわいらしい家具です。
しかし、子どもが成長して図鑑や教科書が増えると、表紙を見せるための収納部分が使いにくくなることがあります。
ランドセルラックも同様です。
小学生の間はランドセルや教科書、絵の具、習字セットなどをまとめられて便利ですが、卒業後は専用の収納スペースが不要になります。
私なら、棚板の高さを自由に変えられるランドセルラックを選びます。小学生の間はランドセルや学用品を収納し、卒業後は棚板の位置を変えることで、参考書やファイルなどを収納する本棚としても使えるからです。
また、子ども用の収納家具は、商品画像だけでは大きさが伝わりにくいこともあります。プレゼントするなら、設置スペースだけでなく、奥行きや重量も確認しておくと安心です。
おもちゃ箱は意外と出番が短いキッズ家具
ミニカーやブロック、ぬいぐるみなどをまとめて収納できるおもちゃ箱は、子どもが片付けを覚えるきっかけにもなります。私が家具メーカーに勤めていた頃は、入学祝いや子どもの日の贈り物としての需要が高まるため、年明けからおもちゃ箱の生産量が増えていました。
今でもAmazonで「子供 家具」と検索し、価格を15,000円未満に絞ると、検索結果の上位にはおもちゃ箱が数多く並んでいます。(2026年10月時点)
ただ、おもちゃ箱は子どもの成長によって収納するものが変わり、使いにくくなることがあります。
例えば、専用の収納ケースが付いたラック型では、おもちゃのサイズが大きくなるとケースに収まらなくなる場合があります。
一方、収納ケースを取り外せるタイプなら、成長後は文房具や小物の整理にも活用できます。
例えば、IKEAの「TROFAST(トロファスト)」には、幅93×奥行44×高さ53cmの収納ラックがあり、収納ボックスの組み合わせによって価格が異なります。2026年10月時点では、収納ボックス付きの商品が13,990円で販売されています。
どれを贈ろうか迷っている方には、座面の下に収納スペースがあるスツールタイプのおもちゃ箱もおすすめです。小さい頃はおもちゃを収納し、成長してからは小物入れや椅子として使えるため、子ども部屋以外でも活用できます。
小さい頃は座面が高くて椅子として使いにくい場合もありますが、部屋になじみやすいデザインを選べば、成長してからも長く使ってもらえる贈り物になると思います。
洋服ハンガーは高さを変えられるものがおすすめ

子ども用の洋服ハンガーは、低い位置にハンガーバーが設けられているため、自分で上着や制服を掛けやすいのが特徴です。幼稚園や小学校へ通うようになれば、毎日の身支度にも役立ちます。
ただし、小さな子どもの身長に合わせた固定式のハンガーは、成長すると高さが合わなくなり、家族が代わりに使うことも難しくなります。
私の子どもには、成長してからも使えるように、ハンガーバーの高さを調整できるタイプを選びました。小さい頃は自分で洋服を掛けられる高さにして、成長に合わせて少しずつ高くしていきましたが、今でも買い替えることなく使い続けています。
キッズインテリアを贈る前に確認したいこと
子ども用家具を選ぶ際に気になるのが、安全性やシックハウス症候群への対策です。
家具メーカーに勤めていた頃、お客様が安心して購入できる判断材料のひとつになっていたのが、日本製であることや、ホルムアルデヒドに関する情報が公表されていることでした。
ホルムアルデヒドは、家具に使われる合板や接着剤などから放散されることがある化学物質で、シックハウス症候群の原因のひとつとされています。家具に使われる木質材料には、ホルムアルデヒドの放散量を示す「F☆☆」などの等級表示があります。
こうした情報は、国産・海外製を問わず、家具を選ぶ際の判断材料になります。日本製だから必ず安全というわけではなく、大切なのは、使用材料やホルムアルデヒドに関する情報が明示されているかどうかです。
特に小さな子どもが使う家具では、デザインや価格だけでなく、メーカーが公表している品質情報も確認しておくと安心です。
家具をプレゼントする際には、品質だけでなく、贈る相手の住環境にも気を配りたいものです。既に似た家具を持っていたり、設置するスペースがなかったりすると、せっかくの贈り物が負担になってしまうこともあります。
特に本棚やおもちゃ箱などは、組み立てると想像以上に場所を取る場合もあるため、商品のサイズや組み立ての有無を含めて、事前に家族へ相談しておくと安心です。
私の経験から考える10年後も使えるキッズインテリア
私がキッズインテリアをプレゼントするなら、できれば10年先まで使えるものを選びたいと思います。
なかでも私が選びたいのは、シンプルなチェストです。
洋服を収納する家具は、子どもが成長しても必要なくなることがほとんどありません。小さい頃は普段着や下着を入れ、中学生や高校生になれば自分の洋服を整理するなど、年齢に合わせて中身を変えながら使えます。
キャラクターが大きく描かれたものや、子どもらしい色使いの家具もかわいいのですが、長く使うなら木目調や落ち着いた色合いのデザインがおすすめです。
また、チェストを選ぶなら、引き出しの大きさにも注目したいものです。子どもの頃は十分な収納力があっても、成長して衣類が大きくなることを考えると、ある程度の深さと奥行きがあるチェストの方が長く使えます。
一方、ランドセルラックやおもちゃ箱などは、使わなくなったときに解体してコンパクトに保管できる組み立て式がおすすめです。
10年先まで愛用してもらうのが理想ですが、成長して使わなくなった後も、大切に保管したり、誰かに譲ったりしてもらえるなら、贈り物として十分に価値があると思います。
また、キャラクターものを贈りたいなら、家具ではなく壁掛け時計という選択肢もあります。
例えばディズニー系の時計なら、デザインによっては大人になってからも使えますし、床のスペースを取らないため、模様替えの際にも置き場所に困りにくいのが魅力です。
子どもの頃に贈られたものが、大人になっても部屋に残っている。そんなプレゼントも素敵だと思いませんか。
キッズインテリアは成長した姿を想像して選びたい
子どもの日や七五三のお祝いには、子どもが今喜んでくれるものを贈りたいですよね。
ただ、家具はおもちゃと違い、使わなくなっても簡単には片付けられません。かわいらしいデザインだけで選ぶのではなく、成長後の使い道まで考えることが大切です。
長く使ってもらうなら、棚板の高さを変えられる収納家具や、年齢を問わず使えるシンプルなチェストがおすすめです。
一方、幼児期だけの使用を考えているなら、大きな家具ではなく、コンパクトな置き時計や、使わなくなったときに手軽に処分できるクッションマットなどを選ぶのもおすすめです。
10年先まで使える家具を選ぶのか、今の子どもにぴったりの家具を贈るのか。
どちらが正解というわけではありません。贈る相手の暮らしと、これからの成長を考えて選ぶことが、後悔しないプレゼント選びにつながると思います。

