ベッドのかさ上げ方法3選|買い替える前に知りたいメリットと注意点

ベッドの下に掃除機をかける女性

「ベッドの下に、もう少し高さのある収納ケースを入れたい」
「ベッドが低くて、立ち上がるときに辛くなってきた」

そんなとき、ベッドそのものを買い替えようと考えている人もいるのではないでしょうか?
でも、高さだけが気になっているのであれば、すぐに買い替えなくても解決できる対策があります。

テーブルやコタツではおなじみの「かさ上げ」ですが、脚のあるベッドでも、構造に合った方法を選べば高さを調整できることがあります。

ベッドは大型家具なので、買い替えるとなれば購入費だけでなく、古いベッドの解体や処分、搬出なども考えなければなりません。
今使っているベッドが気に入っているなら、まずは「高さだけ変えられないか」を確認してみるのも一つの方法です。

この記事では、ベッドをかさ上げする方法やメリット、購入前に確認しておきたい注意点を家具選びの視点から詳しく解説します。

目次

ベッドの高さアップ|かさ上げする3つの方法

ベッドの高さを上げるためのアイテム3つ

ベッドの高さを変える方法は、大きく分けて3つあります。
どの方法でも使えるわけではないため、最初にベッドの脚やフレームの構造を確認しておきましょう。

市販の「かさ上げ台(ベッドライザー)」を使う

比較的取り入れやすいのが、ベッドの脚の下に専用のかさ上げ台を設置する方法です。
ベッドライザーや「継ぎ脚」などの名称で販売されており、現在使っている脚を受け皿部分に載せることで、床からベッドまでの高さを確保できます。

商品によって高さや対応する脚のサイズ、耐荷重が異なるため、購入前の確認は必要です。

ミホ

特に注意したいのは、2つのサイズです。
– ベッド側の脚
– 購入する受け皿

受け皿が大きければ問題ないように思えますが、脚との間に余裕がありすぎると、寝返りやシーツ交換だけでもズレる可能性があり危ないです。

「理想的な高さ」だけで選ばず、取り付け後の脚が安定するかまで確認して選ぶことが大切です。

ベッドの脚を長いものに交換する

ベッドによっては、脚を回して取り外せる「ねじ込み式」が採用されています。
このタイプなら、現在の脚を長いものへ交換することで高さを変えられる場合があります。

購入時期が最近のベッドなら「継ぎ脚タイプ」や「継ぎ脚可能」などが書かれていないか確認してみてください。

かさ上げ台(ベッドライザー)に比べると、元々の商品に見えるほど違和感なく使えるため、ベッド本来のデザインを崩しにくいメリットもあります。

ただし、ねじ込み式だからといって、別売りの脚なら何でも取り付けられるわけではありません。
脚部が取り外せるタイプなら、購入店やメーカーに専用の長い継ぎ脚が用意されているか確認してみてはいかがでしょうか。

木材などを使って土台を作る

DIYに慣れている方なら、ベッドの脚に合わせた木製の土台を作る方法も考えられます。
市販品では対応できない脚のサイズに合わせられ、ベッドや床の色に近い塗装を施せるのは自作ならではのメリットです。

ただし、ベッドにはフレームやマットレスだけでなく、寝ている人の体重も加わります。
単純に「硬い木材を置けば大丈夫」とは考えず、十分な強度と安定性を確保できない場合は無理に自作しないほうがよいでしょう。

自作したかさ上げ台は、どの程度の荷重に耐えられるのか正確に判断することが難しくなります。
万が一、使用中に破損すると、ケガだけでなく壁や床を傷つける可能性もあるため、強度を確認できない状態での使用は避けましょう。

ベッドをかさ上げするメリット

ベッドからの立ち上がりを試す高齢女性

ベッドの高さを変える目的は人によって異なります。
なかでも、収納スペースや掃除のしやすさを改善したい場合には、僅かな高さの違いでも使い勝手が変わることがあります。

ベッド下の収納スペースを広げられる

かさ上げするメリットは、今あるベッドのまま収納できる物の選択肢を増やせることです。

たとえば、あと数cm足りずに入らなかった衣装ケースや、厚みのある収納ボックスも、必要な高さを確保できれば今まで諦めていた荷物をベッド下に収められるようになります。

私の弟は、ベッドをかさ上げして、その下にスノーボードの板を2セット収納していました。
シーズンオフは置き場所に困る大きな物なので、デッドスペースだったベッド下をうまく活用できていたと思います。

ベッド下を8cmから15cmにしたら掃除がラクになった

以前使っていたベッドは、床からフレームまでの隙間が8cmほどしかなく、掃除機のヘッドがうまく入らないのが悩みでした。
そこでベッドをかさ上げして、床から約15cmの高さを確保したところ、掃除機のヘッドが簡単に入るようになり、奥まで掃除しやすくなりました。

わずか数cmの違いですが、毎回ベッドを動かしたり、無理に掃除機を差し込んだりする必要がなくなったのは大きな変化です。
ベッド下の掃除がしにくいと感じている方は、収納スペースを増やすためだけでなく、「普段使っている掃除機が無理なく入る高さ」を基準にかさ上げする寸法を決めるのも一つの方法です。

ベッドから立ち上がる動作がラクになる

低いベッドから立ち上がるときは、腰の位置が低いため、膝を深く曲げた状態から身体を持ち上げることになります。

ベッドを少し高くすると腰掛けたときの腰の位置も上がるため、これまでより立ち上がりやすくなる場合があります。
特に「朝、ベッドから立つときが少しつらい」「もう少し座面が高ければ立ちやすい」と感じている方なら、かさ上げを検討する理由のひとつになるでしょう。

ただし、高くすればするほど使いやすくなるわけではありません。

立ち上がるときは楽になっても、ベッドに戻ったときのことを考えてみてください。
高さを上げすぎると、今度はベッドに足を上げる動作が大変になります。

立ち上がりやすさだけでなく、ベッドへ戻るときの動作も考えて、自分に合った高さに調整しましょう。

ベッドをかさ上げする前に知っておきたい3つのデメリット

ベッドの上を飛び跳ねる2人の子供

ベッドのかさ上げは、収納スペースを広げたり、使いやすい高さに調整したりできる便利な方法です。
ただし、本来の脚の下に別の部材を追加するため、設置方法によってはベッドの安定性に影響することがあります。

高さだけを優先して決めず、次のデメリットも確認してから検討してください。

デメリット①:高くするほどベッドが不安定になる

かさ上げ台を使うと、ベッドの脚と床との間に新たな接続部分ができるため、これまでと比べてぐらつきやズレが生じやすくなる可能性があります。

特に小さなお子さんがいる家庭では、ベッドの上に飛び乗ったり、勢いよく腰掛けたりすることもあるため注意が必要です。
上から強い力が加わったときに、かさ上げ台から脚がズレないかも考えておきましょう。

また、「あと5cmくらい高くしたい」という程度なら、無理にかさ上げ台を使わず、今より厚みのあるマットレスへ買い替える方法もあります。

ベッドを高くすることだけを目的にせず、必要な高さや使う人に合わせて、どの方法が適しているのか検討してみてはいかがでしょうか。

デメリット②:地震の揺れで脚がズレる可能性がある

地震による揺れも考えておきたいところです。

特に純正品ではなく、ベッドの脚を乗せるだけの汎用タイプの継ぎ脚は、製品や設置状態によって大きな揺れで脚が受け皿からズレる可能性があります。

高さを上げるほど不安定になりやすいため、必要以上のかさ上げは避け、設置後にぐらつきやズレがないか確認しておきましょう。

さらに安全性を高めたい場合は、ベッドの設置場所に応じて固定金具などで横ズレを抑えたり、ベッド下に丈夫な収納ボックスなどを配置して、万が一かさ上げ台から脚が外れた際の落下幅を小さくしたりする方法もあります。

ただし、収納ボックスはベッドの支えとして使用するものではありません。
あくまで補助的な対策として考え、かさ上げ台そのものが安定して設置できることを優先してくださいね。

デメリット③:ベッド下へ収納しすぎると通気性を損ないやすい

ベッドをかさ上げすると、これまでデッドスペースだった場所に収納ケースや荷物を置けるようになります。

収納力が増えるのは大きなメリットですが、空いたスペースを無駄なく使おうとして、ベッド下いっぱいに荷物を詰め込むと、湿気を逃がすための通り道まで塞いでしまいます。

つまり、収納スペースを増やせることが、使い方によってはそのままデメリットにもなってしまうということです。

ミホ

実際に、ベッド下の奥に収納していた衣類を春先に取り出したところ、カビが発生していたというケースもあります。

ベッド下を収納に使う場合は、入るだけ詰め込むのではなく、ケース同士や壁との間に隙間を残すなど、湿気を逃がせる空間も確保しておきましょう。

かさ上げに不向きなベッドを確認

市販のかさ上げ台は便利ですが、どのベッドにも使えるわけではありません。
ベッドの形状や構造によっては、かさ上げによって安定性が損なわれることもあるため、次のようなタイプは使用前にしっかり確認しておきましょう。

チェストベッドや跳ね上げ式ベッド

既に収納用の引き出しが付いているベッドや、床板を持ち上げて内部を収納スペースとして使う跳ね上げ式ベッドは、一般的な脚付きベッドとは構造が異なります。

このようなベッドは、フレーム全体が底面として本体を支えているものも多く、一般的な脚の下に置くタイプのかさ上げ台は使用できません。

脚が太い・特殊な形をしているベッド

元の脚部が特殊な形状をしていたり、一般的なベッドより周囲が太かったりする場合は、かさ上げ台が使用できないことがあります。

汎用のかさ上げ台を購入するときは、対応するベッド脚部のサイズが記載されているため、使用しているベッドの脚が収まるかを確認してから選びましょう。

キャスター付きベッド

キャスターが付いたベッドに、一般的なかさ上げ台を使用することは推奨しません。
キャスターは車輪が動くため、かさ上げ台の受け皿に載せても安定せず、使用中にズレたり外れたりする可能性があります。

キャスター付きベッドを高くしたい場合は、ベッドメーカーの商品説明や取扱説明書に「かさ上げ対応」の記載があるかを確認し、対応していない製品への使用は控えてください。

パイプベッドや折りたたみベッド

パイプベッドや折りたたみベッドは、細い金属製の脚や支柱を複数使ってベッド全体を支えているタイプが多く、脚の接地面も小さいため、パイプベッド専用のかさ上げ用品が用意されていない場合は、無理に高さを上げることは推奨しません。

ベッドの「かさ上げ」「継ぎ脚」を購入する前に確認したいこと

ベッド用のかさ上げ台や継ぎ脚は、商品によって対応できる脚のサイズや高さ、耐荷重などが異なります。

ミホ

「脚が入れば使える」と判断せず、購入前に次の3点を確認しておきましょう。

  • ベッド脚部のサイズと形状
    四角い脚なら縦と横、丸脚なら直径を測り、かさ上げ台の受け皿に収まるサイズか確認します。特殊な形状や斜めに取り付けられた脚の場合は、安定して設置できるかも確認が必要です。
  • かさ上げ後のベッド全体の高さ
    脚を何cm高くするかだけでなく、床からマットレス上面までの高さを確認します。現在の高さにかさ上げする寸法を加え、立ち座りやベッドへ戻る動作に無理がない高さかを考えて選びましょう。
  • かさ上げ台の耐荷重
    使う方の体重だけでなく、ベッドフレームやマットレス、寝具などの総重量も含めて確認します。また、耐荷重の表記は「1個あたり」「セット使用時」など商品によって異なるため、メーカーが定めている使用条件まで確認しておきましょう。

ベッドを買い替える前に「かさ上げ」も選択肢に

ベッドの高さが合わなくなったからといって、必ずしも本体まで買い替える必要はありません。

収納したい物があと数cmで入らない、掃除機がベッド下に入らない、もう少し高ければ立ち上がりやすい。
このような悩みであれば、かさ上げによって解決できることがあります。

私の身近な例でも、ベッド下にスノーボードを収納したり、床との隙間を8cmから15cmほどに広げて掃除機を使いやすくしたりと、ベッドそのものを替えずに使い勝手を改善できました。

ただし、かさ上げは高さを増すほど良いものではありません。数cm程度なら厚みのあるマットレスへ替える方法もありますし、ベッドの形状によっては、かさ上げ自体をおすすめできない場合もあります。

まずは「何のために、あと何cm高くしたいのか」を決めること。
そのうえで、脚の形状や耐荷重まで確認し、今あるベッドを生かせる方法を探してみてはいかがでしょうか。

高さへの小さな不満だけでお気に入りのベッドを手放してしまう前に、かさ上げという選択肢があることも覚えておいてください。

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